馬蹄(ばてい)は馬のひづめを守るために装着するものの総称
蹄鉄とは、馬の蹄を保護するためのU字型の金具のことを言います。

馬蹄の起源は諸説あり
蹄鉄の起源については、よく分かっていません。
ただ、蹄鉄と思われる金属片は紀元前6世紀頃に栄えた
ヨーロッパの先住民・ケルト人の遺跡から発見されていますが
それは、近くに馬の骨が発掘されたからで、あくまで推定だそう。
西洋の文献に現れるのは4世紀に入りギリシア人によってもたらされてからです。

馬蹄は、ヨーロッパでは伝統的なお守りとされていて、
魔除けや富の象徴、旅のお守りなどの意味が込められています。

馬蹄を身に着けていると幸運を招くと言われる理由は諸説あります。
それについて調べていきましょう。

■上向き下向きでそれぞれ意味がある。

まず、馬蹄の向きについての意味について
馬蹄は上の向き(U字型)下の向き(逆U字型)で多少意味が異なります。

  • 上向きの場合

U字型になっているホースシュー(馬蹄)は、U字のくぼみに「幸運をこぼすことなく受け止める」という意味があります。

  • 下向きの場合

下向きのホースシュー(馬蹄)逆U字型は、「不運を落とす」と言いう意味があります。
つまり、厄除けとしてとしての意味があります。

どちらにしても、幸運をもたらす意味を持つので、
上向き下向きかかわらず気に入ったデザインでよいと思います。^^

■幸運を招くといわれる理由は?言い伝えと起源や歴史について。

魔除けやお守りとして使われるようになった歴史

馬が生活に欠かせない存在であった西洋の国では、
古くから馬の蹄を保護する「お守り」として玄関の扉に飾る風習がありました。
また、ケルト民族の神話には、馬に乗って鉄器を使い、ダーナ神族の戦いに勝利を収めたというエピソードもあり
蹄鉄に魔除けや邪気を払う力があるとされていました。

結婚式の縁起物

地域によってはは結婚祝いとして蹄鉄をプレゼントする習慣があります。
ヨーロッパでは馬蹄(ホースシュー)を上向きに飾ると、舞い込んできた幸運が逃げないといわれてきました。
結婚式においては、花嫁が何事もなく教会へ行けるようにと玄関に馬蹄を飾る風習があったそうです。
現在でも馬鉄をモチーフとしたアクセサリーを身につける習慣があります。

ラッキーセブンで縁起がいい

蹄鉄は馬の蹄に釘で打ち付けられますが、
以前、蹄鉄には鋲(びょう)を打つための穴が外側に3個、内側に4個で合計7個あり、「ラッキーセブン」と言うように7が幸運の数字であることから幸運の象徴とされるため、縁起がよいとされてきました。

金運アップ

イタリアには、蹄鉄に関する古くからの言い伝えがあります。
昔のイタリアは貧富の差が激しく、一般には貧しい生活をしていました。
そんな村人が、権力者が飼っている馬の蹄鉄を直したり貸したりすることを生業にすることで、
巨額の富を築いたという言い伝えがあり、この話が多くの村に伝わり
馬の蹄鉄は富や幸運を呼ぶモチーフとして考えられるようになりました。

日本では交通安全のお守りに

日本では、馬は決して人を踏まないことから、交通安全のお守りとしても知られています。

馬そのものは「神々の乗り物」と考えられており、古くから縁起物として親しまれてきました。神社で願い事を書いて奉納する「絵馬」は、かつて神事の時に馬を奉納していた名残といわれています。

まとめ

蹄鉄デザインは、様々な縁起のいい意味あいがあり多くの地域で古くから縁起の良いお守りとして愛されてきました。
ホースシューはシンプルなデザインということもあり、老若男女年齢問わず取り入れやすいと言えます。
ご自身の縁担ぎや開運アイテムとして、また大切な人への贈り物として蹄鉄のモチーフを選んでみてはいかがでしょうか。

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